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保存版:「これが私の弦交換」④チューニング安定!私の弦の張り方

ギター歴30年弱の私が、現時点でベストと思える弦交換の方法をご紹介する連載最終回。
前回は弦を張る前にギター全体を拭き上げ、クリーニングをしました。
今回はいよいよ新しい弦を張って弦交換を完了させたいと思います。

第一回でフィンガーイーズ漬けにしておいた新しい弦をジップパックから取り出します。

弦は6弦から1弦に向かって順番に張っていきましょう。
6弦は最も太い弦で、その分、張力も強いので、こちらから順に張っていくことで、チューニングも安定します。

新しい弦のボールエンドから1.5cmほどの部分を60度くらい折り曲げておきます。

この部分をブリッジピンホールから入れ込み、ブリッジピンで押し込みます。
ブリッジピンが浮いてきたり、弦が動いたりしなくなるまで、弦を引っ張り、ボールエンドがブリッジプレートにしっかり密着し固定されていることを確認します。

ここからペグポストに弦を通し、長さを決め、巻きつけていくわけですが、ここで一工夫入れるのが今回のポイントです!
チューニングが安定し、弦も切れにくくなる「枕」というものを作っていきます。

まずは弦の長さを決めていきます。
ペグポストに通した弦を、ひとつ奥のペグポストで内側に向けて折り曲げます。この場合、6弦なので5弦のペグポストのあたりで折り曲げています。ここがベストの長さです!
そして、内側に折り曲げることここ重要です!

画像のように、内側に折り曲げた弦の先の部分を、ペグポスト手前の弦の下にくぐらせてから上の部分へと通し、再び内側へ折り曲げます。ペグポスト手前の弦を挟むようなイメージです。
これが弦切れを防ぎ、チューニングの安定をもたらす「枕」です!

ストリングワインダーを使って、弦を巻きつけていきます。
この際、巻く方向に注意しましょう。
内側から外側へ。
6、5、4弦側では反時計回りに。
3、2、1弦側では時計回りに巻いていきます。

ある程度弦を巻いたところでチューナーを起動させます。特に慣れないうちは調子に乗って巻きすぎて、弦を切ってしまうことがあるからです。私も昔は何度かやらかして、その度に半ベソかいたものです。
6弦=E音にチューニングできたことを確認します。

余った弦はニッパーを使って切っておきましょう。
ワイルドにそのままにしておく「長渕剛スタイル」もありますが、目に刺さったりすると危険なので。
なお、切った弦や、取り外した古い弦は各自治体のルールに則って適切に廃棄しましょう。

これで6弦は完成です!
同じ要領で5~1弦も張っていきましょう。

先述しましたが、3、2、1弦側では枕を作る方向と巻く方向が逆になるので注意しましょう。
こちらの画像を参考にしてください。

全ての弦を張り終えたギターのヘッドです。
お疲れ様でした!

弦交換が終わったら、早速弾いてみて新しい弦の音色に耳を澄ませてみてください!
キラキラと輝くような高音。ぼやけた感じが無く、締まった低音。
「このギターこんなに良い音がするんだ」と、きっと惚れ直すと思います!

当ギター教室では、生徒さんのリクエストがあれば、1コマ丸々使って、弦交換を実際に一緒にやってみるというレッスンも行っています。

皆様の愛機が、より良いサウンドで鳴りますように。
皆様が、より充実したギターライフを送れますように。

保存版:「これが私の弦交換」①必要な道具と新品の弦の下処理
保存版:「これが私の弦交換」②フレット磨きと指板のケア
保存版:「これが私の弦交換」③ギター全体のクリーニング

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